和室
こんにちは、前田です。
最近、昔ながらの「和室」をされる方が少なくなった
ように思います。
工事でも、「和室から洋間へ」というのはありますが
「洋間から和室へ」という工事はあまり聞いたことがない。
新築においても、純粋な和室というより、畳のある和風な
洋間・・といった感じの部屋が多い。
何故、これほど昔からの和室が敬遠されるようになって
しまったのか。
一つには核家族化により、若い世代だけの家族となり、
志向の洋風化というのがある。
一つには、どうしても和室は トーンが「暗い」というイメージ
がある。実際、洋間の明るいクロス貼りの部屋に比べると
かなり暗く感じる。
上記に上げたような理由は、和室のマイナス点というよりは
好みの問題であり、要は単純に和室より洋室を好む人が
増えたのが 和室離れの最も大きな要素だと思う。
和室の良さは、田舎の家のような大きなお屋敷でこそ
発揮出来る・・という部分があるのは否めない。何間も
続き間になった和室の開放感は見事なものだ。こういう
雰囲気は洋間では表せない。
現代の和室の活かし方は・・・、洋風に構成された部屋の
なかに、フッ・・と現れる異次元の空間、こういう使い方
で和室を用いると、家にアクセントが入り、単調な組合わせの
家でも引き締まって見えるものだ。そういう場合、和室の
カラーは暗くても・・、イヤ、いっそ真っ黒でも それらが生きて
くるのが不思議だ。
まだまだ和室は、現代家屋には必要なのです。